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よるのふくらみ [本]


よるのふくらみ
窪 美澄
出版社:新潮社
(画像リンク先:honto)
電子書籍→honto商品ページ

内容紹介
その体温が、凍った心を溶かしていく。
29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。もうずっと、セックスをしていない。焦燥感で開いた心の穴に、圭祐の弟の裕太が突然飛び込んできて……。『ふがいない僕は空を見た』の感動再び! オトナ思春期な三人の複雑な気持ちが行き違う、エンタメ界最注目の作家が贈る切ない恋愛長篇。

内容(「BOOKデータベースより)
祝福された愛に、孤独を深める女。思いを秘めたまま、別の恋に堕ちる男。離れていく心に、なすすべのない男。ままならない心と身体を描く恋愛小説



窪さんの作品を読むと、
窒息しそうなぐらい、抱きしめたくなる(笑)

恋愛において、恋人として、夫婦として、
何が基準なのか、何が大事なのか、
何を求めるのか、何ができるのか。。。
外見?体?肩書?年収?性格?安らぎ?一緒にいる時間?
頭で、情報に恋愛をしがちなオトナにススメる一冊。
この想いに、説明なんてできない。

素直になれば、誰かを傷つけ、
素直にならなければ、自分が傷つく。
誰が悪いわけじゃない。
みんなしあわせになりたいだけなのに。

ままならない心と身体を描く恋愛小説。
という紹介がしっくりくる。

窪さんの作品はいつも、
“どうしようもない想い”がある。
キュンキュンするようなロマンチックさや軽やかさではなくて、
“日々の営み”として、存在する恋愛。
悶々とする気持ちや、ねっとりとした想い、
なんでもないことばかり。
恋愛といえるのかも、わからないくらい。
だけど、やはり、恋愛なんだと思わせる。

年を重ねるにつれて、
相手のスペックが恋愛の加点ポイントになっていく。
スペックに恋をしていることもある。
頭で恋愛するような感じではなくても、
ただ好き、だけじゃない。
オトナになるとカラダの相性や、
そもそもセックスそのものが大事か大事じゃないか、
割と大きなファクターになってくる。
みひろと圭佑のように、
その比重がお互い違うと、ちょっとずつズレていく。
相思相愛でありながら。
心ではつながっていながら、体が離れる。
ダメなことだとわかっていても、
傷つくことがわかっていても、
どうしようもない。

最後の2章が好き
特に圭祐の視点からの「瞬きせよ銀星」
いい人過ぎるというか、
人に気を配るよりも、自分を大事にしてよ、
というタイプの圭祐の、
痛み、葛藤、ふがいなさに心がひりひりする。
無様でもいいのに。
うまくやろうなんて思わなくていいのに。
でも、考えちゃうんだよね。。。

窪さんの作品はいつもこう、ジワジワくる。
ざくっとした切り傷ではなく、
じわじわ、ひりひり、じゅくじゅくした、
蓄積された痛みだからこそ、治りにくくて厄介、みたいな。
そういう自分の中の厄介さと向き合わされるんだよな〜。

ーーーー引用などーーーーーー
圭祐、裕太の兄弟とみひろ、
幼なじみ3人の恋愛模様。
みひろ、裕太、圭祐と、各章ごとに視点が変わる。

「なすすべもない」 視点:みひろ
「平熱セ氏三十六度二分」 視点:裕太
「星影さやかな」 視点:圭祐
「よるのふくらみ」 視点:みひろ
「真夏日の薄荷糖」 視点:裕太
「瞬きせよ銀星」 視点:圭祐

「誰にも遠慮はいらないの。なんでも言葉にして伝えないと。どんな小さなことでも。幸せが逃げてしまうよ」
P.114 星影さやかな
父と母を見ていると、夫婦や結婚というものがわからなくなる。
P.142 よるのふくらみ
結婚して家庭を営むことにひるんでいる自分が時々ばからしくなる。力んで挑もうとしている目の前の敵など、そこにはいないのだ、と言われているような気分になるから。
P.143 よるのふくらみ

暴れる人間だけが悪いんじゃない。暴れさせる人間も同じくらい悪いんだ。俺が、嫁をこんなふうにさせたんだ
P.180 真夏日の薄荷糖
誰も傷つけずに生きていくのは難しい。
P.193 真夏日の薄荷糖
「一生のうち、ほんとに好きなれるやつなんで、そう何人もいないんだぜ。出会えないやつもいる。出会えただけで幸運だ。女のわがままなんて、かわいいもんだって。」
P.198 真夏日の薄荷糖

どこかよそいきの顔をしている新しいファッションビルが林立する場所には、なんの興味も湧かなかった
P.216 瞬きせよ銀星
一人になりたくてこの町に来たのに、ほんとうは自分は一人なんだ、ということを思い知らされると、これから先、一筋の光も射さないトンネルの中をただ進んでいくだけの人生が続いていくような気がした
P.216 瞬きせよ銀星
二人がだめになったのは、セックスができないことが大きな原因だ、とごくりと飲み込めない自分がいた。セックスの欠けた部分など、ほかの何かで、例えば、愛という曖昧なもので、パテで埋めるように簡単に補修できると思いこんでいた。
P.226 瞬きせよ銀星
僕はいつか許せるだろうか。許せなかったいくつもの出来事が頭のなかを通り過ぎていく。
P.247 瞬きせよ銀星

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