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楽園のカンヴァス [本]

【送料無料】楽園のカンヴァス [ 原田マハ ]
楽園のカンヴァス
作者:原田マハ
出版社:幻冬舎

美術館、MoMAなどに勤務し、
フリーのキュレーターでもある
著者の本領発揮といったところかしら。
内容(「BOOKデータベースより)
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間―。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。


美術品を見ていると、
今の自分を“試されている”“問われている”
と感じることがある。
それでいいのか、と。

本作のティムと織絵にも
それが問われているように感じるのだけど、
それ以上に、ルソーの作品と、それが織りなす物語を通じて、
この作品自体が作者にそれを問うている、
そんな風に感じました。

読んでとても幸せな気持ち、
そして熱い気持ちになる一冊でした。
美術史に詳しい人はもちろん、
そうでない人にとっても心踊る作品だと思う。

☆覚え書き☆
素朴派の画家アンリ・ルソー晩年を代表する肖像画作品のひとつ『詩人に霊感を与えるミューズ』。本作は美術評論家としても活躍していた詩人兼小説家ギヨーム・アポリネールと、その恋人ローランサンの肖像画
http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/rousseau_poete.html

絵を描くのが巧いがかはごまんといました。しかし、芸術家たちの議論の中心は、もう「絵が巧い」という出発点からとっくに離れてしまっていたのです。つまり「巧い絵」とはいったいどういう絵のことを指すのか?「絵が巧い」とはどういう芸術家のことをいうのか?もはや誰もが正確に定義をできなくなっておりました。人物であれ静物であれ風景であれ、目の前にある対象物をそっくりそのままカンヴァスに写し取った絵だけが「巧い絵」ではなくなっていたのです。 P.123

(ピカソのアヴィニョンの娘たちに対して)しかしこの作品こそ、ピカソが間断なく美と美術について考え続け、苦しみもがいて、試行錯誤の末に導きだした結論なのでした。ピカソは、この「醜い絵画」を突きつけることで「美とは何か?」「美術とは何か?」という、とてつもなく大きな、かつ本質的な提議をしたのです。

 それは、見る者にとって、いきなり素手で心臓をまさぐられるようなものでした。せっかくこちらを向きかけていた人々の心が離れる危険を冒してまで、どうしてそんなことをしなければならないのか。苦労をしなくても、多少の早足を心がけさえすれば、変わりゆく時代にくっついていけるじゃないか。しかし、そんなことではピカソはまったく満足できないのでした。 P.126

傑作というものは、すべてが相当な醜さを持って産まれてくる。この醜さは、新しいことを新しい方法で表現するために、創造者が闘った証なのだ。 P.128

美術館とは、芸術家たちが表現し生み出してきた「奇跡」が集積する場所。動物園や植物園は、太古の昔から芸術家たちが表現の対象としてみつめ続けた動物や花々、この世界の「奇跡」が集まるところ。 P.158

いくらアートが好きだからって、美術館や画集で作品だけをみていればいいというもんじゃないだろう?ほんとうにアートが好きならば、君が生きているこの世界をみつめ、感じて、愛することが大切なんだよ。 P.158

ひょっとすると私は、アートばかりを一心にみつめ続けて、美と驚きに満ちたこの世界を、眺めてはいなかったんじゃないのだろうか? P.158

彼(ルソー)はアートだけをみつめていたわけじゃない。この世界の奇跡をみつめ続けていたんじゃないかって。 P.158

新しい何かを創造するためには、古い何かを破壊しなければならない。
他者がなんと言おうと、自分にとって、これが最高にすばらしいと思えるものを作り出すには、そのくらいの覚悟が必要なんだ。他人の絵を蹂躙しても、世界を敵に回しても、自分を信じる。 P.241

「さあ、描いてちょうだい。あたしは、いまから、永遠を生きることにしたの」 P.242

自分はこれを聞くためにここまでやってきたのだ、とティムは気づいた。苦悩も焦燥も葛藤も、すべてはこのための試練だったのだ。 P.267

どんな人ごみの中でも、自分の大好きな友だちをみつけることはできるだろう?この絵の中に、君の友だちがいる。そう思って見ればいい。それが君にとっての名作だ。 P.282

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